【丹沢】関東低山「陣馬山〜景信山〜高尾山」登山コースは距離は長いがアップダウン少なめで、縦走初心者でも大丈夫!

陣馬山・高尾山

「金時山」に登ったあとに、もう少し長い距離を歩きたいと思ったのと「縦走」というのをやってみたかったので、まだ暑さが残る9月、陣馬山から景信山、そして高尾山までの縦走コース登ってきました。

登山初心者でもしっかり時間もかけて安全に楽しめる行程を探していると、陣馬山から景信山、そして高尾山までの縦走コースが歩きやすそう。帰りは「高尾山ビアマウント」でビールを飲んでぐったりしようという算段なので電車で向かいましたが、都内からのアクセスも抜群。

今回は欲しかったバーナー(プリムスP-153)を入手したので、景信山頂上で昼ごはんを食べるのも楽しみ。

登山データ
  • エリア:丹沢 山行時間:6時間59分(休憩1時間半含む)
  • 総歩行距離:13.2km
  • 難易度:[star3]
陣馬山・景信山・高尾山コースマップ
登山コース

陣馬高原下(8:30 )→新道登山口→陣馬山(10:00)
陣馬山→奈良子峠→明王峠→底沢峠→景信山(12:30)
景信山→城山(小仏城山)→大垂水峠分岐→高尾山(15:30)

目次

高尾駅から都営バスで陣馬高原下の登山口へ

JR高尾駅北口から陣馬高原下行きの都営バスが出ているので、そそくさとバスのりばに向かう。混んでると嫌だなと思いつつバス停につくとガッツリ混雑です。

通常、陣馬高原行は1時間に1本ペースだそうですが、ありがたいことに臨時バスも出ており、1本送らせることで無事座って向かうことができました。初心者にとって登山の前に体力消耗するわけにはいかない。

陣馬高原下で下車して新道登山口へ

陣馬高原下のバス停

バスで揺られること30分。陣馬高原下に到着です。

陣馬高原下のトイレ

バス停にはトイレもあり安心。整備もされていて不快指数は低めです。陣馬山でもトイレはありますが、心配な人はここでいっておきましょう。

登山道入り口

陣馬山登山口までは、アスファルトを20分ほど歩きます。もうすでにダルいなとかなんとかいいながら進みますが、渓流のせせらぎが聞こえてくると、「あぁ山に来た」という気分でテンションも上がってきます。

登山口に到着すると、ようやく登山らしい道になります。

陣馬山山頂まで基本的にはほぼ登り一本調子なので、結構ふとももがピキピキしてきます…速攻で汗だくにもなり水分補給です。結構な高齢の方がサクサクと登っているのですが、全然追いつけません…序盤で飛ばすと後でグダグダになるので、ゆっくりマイペースでいこうと話し合い、コースタイムは常に計りながらも、チンタラ登山で進みます。

陣馬山登山道

ときどき平坦な道になると、なぜかものすごく嬉しい。そのうち急登になるのがわかっているのにものすごく嬉しい。

前回の登山後に絶対にほしいと思い購入した、トレッキングポールは大活躍。個人的は三種の神器(ザック、レインウェア、シューズ)に加えて四種の神器と呼んでもよいぐらいです。やはり山慣れしてないレベルだと、支えがあると無いでは大違いなので、登山初心者にこそぜひ使ってほしい。

陣馬山急登

どんどん急登を上がっていきます。いやーきついな〜。でも汗をかいて疲れが溜まってくると一周回ってなんとなく面白くなってくるのが不思議です。木々に差し込む光が優しく気持ちがいい。心肺機能が貧弱で会話しながらだと息が切れるので、ところどころ話をしながら一歩一歩進みます。

陣馬山の山頂は抜群の眺望

陣馬山山頂

最後のきつい上りを抜けると、ビクトリーロード!陣馬山の山頂に到着です。

陣馬山の山頂

陣馬山のシンボル!天を仰いでいるような白馬の像が疲労困憊の我々を迎え入れてくれます。

陣馬山山頂(857m)に到着。山頂からは、丹沢の山々に富士山、北は奥多摩、神奈川市内や東京の街並みなどの360度の素晴らしい眺望が広がります。

陣馬山の茶屋

茶屋は3つもあり、開放的で広いですね。茶屋のおっちゃんが江ノ島も見えるよと団体のご婦人に指差しで教えてましたが、ご婦人はてんで違う方向を見ているというシュールな一幕もありました。

神奈川勝景50選にも選ばれる開放的な風景

陣馬山の風景

開放的でとにかく気持ちがよい。トンボの数は少なめ。夏の金時山はトンボ王国で困りましたが、これぐらいなら風情の範囲で落ち着いて休憩できます。丹沢の街も一望できる。富士山は晴れてればきれいに見えると思いますが、あいにく雲がかかっていてはっきりと拝めず。

ビールを飲んでる人もいてうらやましすぎる。早くない? もしくは帰り? でも我々の経験値と体力で途中飲酒などしようものなら、なんてないところでつまずいて滑落しかねないので我慢。昼食は景信山で取る予定なので、ゼリーでエネルギー補給。

陣馬山から景信山に向けて出発

景信山への道中

しっかり休憩したので、元気復活で体は軽い。やっぱり登り始めより体が温まるのか、ある程度の距離を歩いた後の方が動きやすくなっている気がする。

トレランの方々も多く、皆さん結構なスピードで走ってますが、ありえん。歩いててもバテてるのに、走るなんてありえん。さっき走り抜いて去っていってた人が前から戻ってきたりしており、まさかの往復ランナー。あんな体力がほしい。しかし消費カロリーが半端ないのか、みなさんスリムです。トレランで太ってる人いない説はありそう。

明王峠に到着

奈良子峠を超えて、ようやく明王峠に到着です。かなり疲れているところでの休憩ポイントは嬉しい。丸太椅子で休みます。トイレもあるようですが「おぞましい」という感想だったので、まあそんな感じなんでしょうね…山なのであるだけありがたいのですが、いかなくてよかった。

底沢峠

底沢峠

景信山に向かいます。あと3キロ。ここって東京都なのね。

底沢峠からの道中

すこし曇ってきました。道は歩きやすいので助かります。

景信山頂上に到着

景信山山頂

ようやく景信山に到着です。広いし人も多い。茶屋も充実してます。

疲れのため、しばし放心状態でしたが、目の前が気持ちよく開けているがあり、そこから山々を見たあと、ちょうど良い場所が空いてたので、ここでランチタイム。買ったばっかりのプリスムP-153でお湯を沸かして、カップラーメンとホットコーヒーをいただく。

山頂で食べるラーメンはなんでこんなに美味いのだろうか。お湯沸かしてるだけで楽しい。とりあえず塩分とスープが染み渡ります。しっかりとしたクッキングも楽しそうだけど、お湯を沸かすだけのほうが、片付けも楽だし何より軽い。当分はインスタント食でいこうと思う。

景信山の風景

近くでランチ中の男子学生風の2人組がいる。1人は登山経験者で、歩きやすいなーとかいってやたら元気でハイテンションなんですが、もう片方は見るからに初心者でテンションも低く疲労困憊しているようで「これはキツイ、これはキツイ」と弱音吐いてる。おそらく我々と同じコースなんだろうけど、たしかに普段山に登ってなかったら結構キツイよね。わかるわーとダメになってる彼にシンパシーを抱く。

そんなHigh lowsな2人の観察も終わり、体も少しは休ませることができたので、いざ最後の山頂、高尾山へ。景信山の山頂は少し肌寒かったけど、歩き出すとまた一気に暑くなります。

景信山から高尾山へ

高尾山への道

舗装道を登ると小仏城峠にいきますが、今回は寄り道せずにここを下って高尾山に向かいます。道は整備されてますが、単調で疲れてくる。こういう時にコケかけたりするので気は抜かずに。

登山は上りよりも下りがきついというのは本当で、足がジンジンしてきます。トレッキングポールも長くして工夫しますが、少し滑りやすい箇所や段差もあるので膝にはダメージがきます。

高尾山への道中風景

空が雲ってきました。やっぱり山は早出して早下りが原則なんだと思いました。

高尾山への標識

一丁平を進むと標識が。もう高尾山も目前です。高尾山に近づくと人も増えてきて、プチ渋滞です。エンジニアブーツに上下ジャージの人や大量のビールの空き缶をもったおっちゃんグループなど愉快な仲間が増えてきます。

急な下りでは後から来たおじさんに先に行ってもらったんですが、格好をみるとポロシャツとジーパンで足元はツルツルのコンバースでスイスイ進んでいく。完全に日曜のお父さん風なのに体幹バランス抜群でビックリ。汗だくだったけどどこから登ってきたのだろう。

道は単調ですが、木の階段も増えてきて登山というよりハイキング感が高まります。木道が地味に足裏にダメージを与えてきます…高尾山方面へずんずん進む。のどがビールを欲している。なんだかんだ10キロ以上歩いてきて、ここからは疲れ果てて写真もとれず…

景信山で出会ったHigh lowsの2人組にもまたここで遭遇。lowの方はかなりバテてる。てかHighのほう元気すぎだろう。我々もそうとう足腰にダメージがきてますが、小さなことからコツコツとの精神で足を前に運びます。高尾山を目前にすると、向かいからは短パンにスニーカーやサンダルのご近所ファッションでの散策が増えてきてカオスな雰囲気に。

高尾山に到着しました

高尾山山頂

本日3度目のビクトリーロードとなる石段を登ると高尾山に到着です。なんで最後ガッツリ石階段なの…標高差的にはお手軽縦走とはいえ6時間の山行は初めてなので長かった。

高尾山山頂の写真

みんな大好き高尾山。ということでやっぱり混んでます。軽やかな服装の人も多く、汗だくの登山ウェアが若干うっとうしく感じます…一気に下界に降りた気分です。トイレも恐ろしくキレイでありがたい。山も素晴らしいが文明も素晴らしい。

お目当てのビアマントに向かうも整理券待ちで結構時間がかかりそうだったので、あきらめてケーブルカーで下山です。ケーブルカー早すぎ!楽すぎ!足だるすぎ!

帰宅途中にビールと焼肉の黄金コンビでお疲れ山。楽しい山行でした。

振り返り

初めての長距離山行はかなり疲れはしたけれど、アップダウンは程よく景色にも変化があって歩いていて楽しいし、達成感もひとしおです。山道は整備は行き届いているので、危険なこともなく、いい塩梅にキツさと楽しさがミックスされていて、登山初心者でも十分楽しめるコースだと思います。体力づくりにもオススメです。

来年は夏に高山縦走したいので、低山、中山問わずにどしどし登って体力をつけたい。

持ち物

持ち物

撮影機材
メインカメラ:SONY α7III
レンズ:SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SE55F18Z
モバイルバッテリー:Anker PowerCore 10000
カメラストラップ:コットンキャリア 288GREY G3
スマートフォンケース:モバイルギアポーチ M(モンベル)

衣類・装備】
ザック:カリマー リッジ40L
靴:ZGトレックGTX(スカルパ)
レインウエア:スーパークライムジャケット(ノース・フェイス )
ベースレイヤー:ロングスリーブクライメートウールクルー(ノース・フェイス )
ミッドレイヤー:マウンテンバーサグリッドジャケット(ノース・フェイス)
ズボン:ノース・フェイス アルパインライトパンツパンツ(ノース・フェイス)
ソックス:WIC.トレッキングソックス(モンベル)
トレッキングポール:アルパインポール(モンベル)
その他:ヘッドライト、地図、コンパス、ファーストエイドキット

食事関係・その他
バーナー:PRIMUS(プリムス) P-153 ウルトラバーナー
クッカー:チタントレック 1400 (スノーピーク)
マグカップ:チタンシングルマグ(スノーピーク)
給水装備:プラティパス、クリアボトル 0.75L(モンベル)、ペットボトル 救急キット&その他小袋

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

無理しない、無茶しない、高みを目指さない、ゆるく絶景を目指す山好き、旅好きの夫婦。

山以外のゆる旅行も大好物。

目次